口紅は取れる
初回からなんですが、東の美容番長のもとには、よくこのような言葉が寄せられます。
「わたし、口紅がすぐ取れちゃうのー」
まるで「わたし」以外の人は口紅が取れないようないいかたですね。
大きな、勘違いです。
口紅は、塗った人全員、取れます。
それもかなりすぐに。
街をいく口紅がついている人は、取れていないのではなく、取れたらつけ直しているのです。
美容番長の場合は、外でお茶ばっかり飲んでいるので、ほんとうにすぐ取れます。
正確にいうと、お茶を前にしたら、紙ナプキンかティッシュで押さえてほとんど取ってしまいます。
カップの縁できょうの口紅の色を確かめたりしたくないからです。
そして、飲みおわったらつけ直します。
トイレにいくか、いけない場合は、スティックのままぽんっとまんなかだけつけるか、グロスを指に取ってちょんちょんっとつけておき、あとでトイレに入ったときにリップブラシで改めて引きます。
食事のときも同じ。
食べる前に押さえて、食べ終わったらつけ直す。
これで「口紅を食べちゃう」のも防げます。
「口紅を食べちゃうのがいやなのよねー」という人もいますが、ようは、食べなければいいのです。
じゃ、最初からつけなければもっといいんじゃない、という意見については、美容番長の理論の範疇ではないので、お応えしかねます。
番長にとっては、素の唇は家のなかだけのもの。
素というのは、リップクリームをつけた状態までを含みます。
「落ちにくい口紅」や「落ちない口紅」もあるようですが、番長は使いません。
口紅は落ちやすいほうが唇や体への負担が軽いと思うからです。
なにはなくとも、ポーチには口紅を。
お財布を忘れても口紅は持っていってください。
トイレに寄ったら、ポーチを開けて、口紅をつけ直してください。
そのしぐさが、あなたの「女性らしさ」を更新します。
そう、「女らしさ」は日に何度でも更新して上書きして、アップデートすることができます。
口紅をつけ直すのは、そのためのもっとも効果的な方法なのです。