『生まれつき美人に見せる』———ファンデーション編
美容番長、これまでに美容本を、相当数読んできました。
研究のためにめったやたらと読んだわけではなく、自分にとって役に立つと感じたものだけですが、それでも積んだらウエストくらいまではきたのではなかったかと思います。
この春先、近くの書店でふと手に取ったマゼンタピンクの表紙の本。
『生まれつき美人に見せる』(吉川康雄著・ダイヤモンド社)は、番長にとって、美容本の極めつけになりました。
これでもうしばらく、なにも読まなくていいと思うほどに。
吉川さんはメイクアップアーティスト。
ニューヨークを拠点に活躍するかたわら、日本で大人の女性向けのコスメティックブランドを立ち上げています。
番長はお得意の伊勢丹で、そのブランドのカウンターを最初から知っていました。
でも、大人の女性向けだし、ドメスティックブランドは発色が冴えないし、と、日本から一度も出たことのない鎖国女で、おつりがくるほど大人のくせに、いつも素通りしていたのです。
いま、あのころのわたしに「ばかばかばか」といいたい。
なぜならこの本のこの一行を読んだからです。
「肌は本来『粉を出す』という機能を持っていません」
目から鱗、目から甲羅、目から攻殻機動隊。
メイクを始めてからこのかた「お粉」は必需品でした。
パウダーファンデーションを使うことが多かったし、リキッドでも必ずフェイスパウダーでおさえていました。
それで「自然」に見せようとしていて「自然」に見えていると思っていたのです。
しかーし!
肌は本来「粉を出す」という機能を持っていない...
いないですと?!
いないじゃない?!
いないんだーっ!!
粉をつけて「自然」なわけがなかったんだーっ!!
わたしはいままで、なにをしていたんだーっ!!
そして本を一気に読み終えて、翌日は吉川さんのブランドのカウンターに走りました。
とにかく一刻も早く、彼のつくったファンデーションを使いたくて。
油分と顔料だけの固形ファンデです。
同じベースのチークも買いました。
どちらもスポンジでぽんぽんしてつけます。
効果はまず、肌が乾かないということです。
艶が出て、健康的に見え、ただでさえ「元気そう」といわれていた番長は、ついに「元気すぎるわね」といわれるまでになりました。
切り換えて5か月、リフィル2個使いきったいま。
色むらがなくなり、ソバカスの色も薄くなりました。
保湿が肌の機能を助けることを実感しています。
次回は男性目線のメイク編です。